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18

Aug

2025

SPACE COTANがFirefly Aerospaceと基本合意書(MOU)を締結

  • PRESS RELEASE

~ HOSPOからの打上げに向けた実現性検討を開始 ~

北海道スペースポート(HOSPO)を運営するSPACE COTAN株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)は、宇宙・防衛分野で先進的な技術を提供する企業であるFirefly Aerospace, Inc., (Firefly、本社:米国テキサス州、Chief Executive Officer: Jason Kim)との間で、Fireflyが開発するロケット「Alpha」のHOSPOからの打上げに向けた実現性検討に係る基本合意書(MOU)を締結しました。

MOUの締結にあたり、SPACE COTAN代表取締役社長兼CEOの小田切義憲は、「HOSPOは多様なロケットの高頻度打上げを目指しており、この度、Firefly社様のロケットのHOSPOからの打上げに向けた実現性検討に係るMOUを締結できたことを大変嬉しく思います。また、ロケットの打上げに適した北海道大樹町の理想的な立地を活かし、多様な事業者様の打上げをサポートすることで、宇宙産業の発展と地域活性化に貢献してまいります」と述べています。

本MOUの締結により、SPACE COTANは、射場運用コンセプトの定義、射場システム要求の検討、HOSPOからAlphaを打上げるために必要なライセンス・規制要件の評価を実施します。

HOSPOは北海道大樹町に位置する商業宇宙港で、東および南に広がる海域や拡張性の高い広大な陸地など、多くの地理的優位性があります。現在、サブオービタル(弾道飛行)用の射場「Launch Complex 0(LC0)」が運用されており、新たな軌道投入ロケット用の射場「Launch Complex 1(LC1)」の整備も進行中です。

北海道スペースポートの将来イメージ

Fireflyの打上げ担当副社長であるアダム・オークス氏は、「Fireflyは、世界中で高まる衛星市場の需要に応えるべく、即応性の高い打上げ能力の拡充を継続していきます。本MOUの締結により、日本からAlphaを打上げる機会を検討できることを楽しみにしています。これにより、アジアのより広範な衛星産業に貢献できるだけでなく、実績のある軌道投入ロケットによって米国の同盟国のレジリエンスを高めることができます」と述べています。

Alphaは1,000kg超のペイロードをLEO(低軌道)に投入可能なロケットです。カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地に加え、バージニア州のワロップス飛行施設、スウェーデンのエスレンジ宇宙センターでも打上げ場所の構築が進められています。

SPACE COTAN株式会社について
  • 代表者:代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲(おだぎり よしのり)
  • 所在地:北海道広尾郡大樹町西本通98
  • 事業概要:SPACE COTANは北海道スペースポート(HOSPO)の運営企業で、宇宙戦略基金の採択を受けHOSPOでの高頻度な打上げを実現するための射場運用コンセプトおよび基盤技術の研究開発を行っています。HOSPOがある大樹町は、40年以上にわたり宇宙産業を誘致しており、地理的な優位性から世界水準の宇宙港に最適な場所とされています。
  • ウェブサイト:https://hokkaidospaceport.com/
軌道へ打上げられるFirefly社のAlphaロケットの画像(提供:Firefly Aerospace / Trevor Mahlmann)